翻訳会社インターブックスは高品質な特許翻訳でニーズにお応えします

翻訳コラム

COLUMN

第137回レノボがNECから特許を買収

2014.04.10
弁理士、株式会社インターブックス顧問 奥田百子

まずお知らせです。JAT(日本翻訳者協会)のIJET(翻訳国際会議)が今年は東京ビックサイトで開かれます(http://ijet.jat.org/ja/)。6月21日(土)〜22日(日)の開催で20日(金)夜には前夜祭もあります。様々なセッションが開かれ、興味あるスピーカの講演を選んで聴くこともできます。またネットワークランチ、ネットワークディナーがあり世界中の翻訳者と知り合いになることもできます。IJETは毎年世界各地で開催され、昨年はハワイ大学で2日間、それに続き広島国際会議場で開催されました。
今年は東京で開かれるということで、翻訳者の間でも盛り上がりを見せています。
IJETはInternational Japanese-English Translation Conference、つまり国際日米翻訳者会議です。
今回は25回目の会議という節目の年であるため、これまで以上の大きなイベントであるようです。テーマは
"Paving the Way Forward"
です。
"pave"は「道を切り開く」との意味があり、未来に向かって道を切り開くという意味ですね。「翻訳・通訳がはぐくむ未来」というのが公定訳です。
このブログを読んでいる方は知財関係者の方々であると思いますが、アメリカの特許ブログですから、特許翻訳に興味のある方も多いでしょう。この会議は特許翻訳に限らず、技術翻訳、そして文芸翻訳、さらには通訳者が世界中から集まるので、国内外を問わず、様々な専門分野の人々と知り合う良いチャンスです。
私が属する翻訳サークルの新田順也さん(「みんなのワードマクロ」というブログを主催)が実行委員をやっておられ、当日はご登壇もされるので楽しみにしています。
参加費用はJATの非会員は3万5千円ですが、4月10日24時(日本時間)までに申し込めば早割で3万円になります。私も参加しますので、ブログを読者の方々をお会いできればと思います。

特許業界では相変わらず買収、訴訟のニュースが多いです。中国のLenovoがNECから3,800件のモバイル関連特許を買収するとのこと。Lenovoといえば、今年1月にはIBMからサーバ事業を買収すること、Google傘下のMotorola Mobilityも買収することを発表しています。
シェアを増やすにはまず特許の買収です。あのNECという巨大企業から特許を買収、というようなニュースが当たり前になった今日です。
翻訳者の巨大会議が日本で開催されたり、日本の巨大企業から特許が買収されるなど、いろいろな意味で注目の集まる日本です。

今週のポイント

  • JAT(日本翻訳者協会)のIJET(翻訳国際会議)が今年は東京ビックサイトで開かれます。6月21日(土)〜22日(日)の日程である。
  • LenovoがNECから3,800件のモバイル関連特許を買収した。Lenovoといえば、今年1月にはIBMのサーバ事業を買収、Google傘下のMotorola Mobilityを買収することを発表している。

奥田百子

東京都生まれ、翻訳家、執筆家、弁理士、株式会社インターブックス顧問
大学卒業の翌年、弁理士登録
2005〜2007年に工業所有権審議会臨時委員(弁理士試験委員)

著書

  • もう知らないではすまされない著作権
  • ゼロからできるアメリカ特許取得の実務と英語
  • 特許翻訳のテクニック
  • なるほど図解著作権法のしくみ
  • 国際特許出願マニュアル
  • なるほど図解商標法のしくみ
  • なるほど図解特許法のしくみ
  • こんなにおもしろい弁理士の仕事
  • だれでも弁理士になれる本
  • 改正・米国特許法のポイント