第25回J-PlatPatの使い方
日本特許庁のホームページのJ-PlatPat(特許情報プラットフォーム)(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage)は、今年3月から従来のIPDL(電子図書館)からreviseされたものです。普段は公報を検索することにしか使いませんが、これも奥深いサイトであり、私はこのサイトのまだ初心者です。前回、J-PlatPatでは米国、欧州などの公報を閲覧できると述べましたが、手始めに今日はその方法を紹介します。ご存じの方も多いでしょうが、和文抄録も閲覧できます。
J-PlatPatの「特許・実用新案」→「9. 外国公報DB」と進み、以下のように、例えばアメリカ特許出願公開「2013-0044042」(ハイフンなし)のように調べた公開番号を入力します。この公報は、Google Inc.の“Wearable Device with Input and Output Structures"という名称の特許出願です。
このとき「発行国/発行機関」は「アメリカ(US)」、「種別」は「A1:特許公開」にしておきます。
(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/tokujitsu/usdb/USDB_GM101_Top.action)
「照会」をクリックすると、この公開番号が「US-A1-20130044042」と表示された画面が出て、その番号をクリックすると公報が表示されます。「イメージ表示」「PDF表示」を選択できます。さらに「和文抄録」をクリックすると、日本語の「抄録文」が出てきます。
ここで注意すべきは、特許になった公報を閲覧する際に番号によって「種別」は「A1:特許明細書」はアメリカ特許番号「1〜6,167,568」、「B :特許明細書」は「6,167,569〜8,863,311」と割当が決まっていることです。これを知らないと、「照会」をクリックしてもクリックできない番号が表示されるのみです。
これは初歩の初歩であり、次回よりJ-PlatPatの使い方を更に説明します。私もブログと共に上級者になっていくつもりです。
J-PlatPat of Japan Patent Office website (Japan Platform for Patent Information) (https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage)was revised from IPDL (Industrial Property Digital Library) in March 2015. I usually use this site only for searching patents, and I am a beginner of this profound site.
In the previous blog, I informed you that official gazettes of U.S., European patents are viewable through this site, so I tried to explain this method at first. As you know, this site can also present their Japanese excerpts.
On the J-PlatPat, please proceed to “Patent and Utility Model" → “9. Foreign DB" and input, for example, the U.S. Publication No. “2013-0044042" (without the hyphen) which you want to view. This gazette is a patent application titled “Wearable Device with Input and Output Structure" filed by Google Inc. As “Issue Country/Issue Organization", “US" should be selected, and for the “Type", “A1: Patent Publication" should be selected.
By clicking on “Inquire", the number “US-A1-20130044042" is displayed on the screen, and by clicking this number, the official gazette is displayed. In this case, “Image Display" or “PDF Display" can be selected. Then clicking on “Japanese Excerpt", its Japanese excerpt is displayed.
Please be noted that when inputting issued patent number and selecting “Type", U.S. Patent Nos. 1 to 6,167,568 are assigned to “A1: Patent Specification", and U.S. Patent Nos. 6,167,569 to 8,863,311 are assigned to “B: Patent Specification". Unless selecting the correct type, an official gazette number which cannot be clicked will be displayed after clicking on “Inquire".
This is the first step, and I will further explain how to use J-PlatPat and improve my knowledge.
奥田百子
東京都生まれ、翻訳家、執筆家、弁理士、株式会社インターブックス顧問
大学卒業の翌年、弁理士登録
2005〜2007年に工業所有権審議会臨時委員(弁理士試験委員)
著書
- もう知らないではすまされない著作権
- ゼロからできるアメリカ特許取得の実務と英語
- 特許翻訳のテクニック
- なるほど図解著作権法のしくみ
- 国際特許出願マニュアル
- なるほど図解商標法のしくみ
- なるほど図解特許法のしくみ
- こんなにおもしろい弁理士の仕事
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