第41回冊子の製本方法の感動的な話
あけましておめでとうございます。
新年早々心あたたまるはなしです。
A Happy New Year!
At the beginning of the new year, I want to tell you a heartwarming story.
以下のニュース、ブログを読みました。
YAHOO! ニュース JAPAN(1月5日付け)
「「おじいちゃんのノート」に大反響 孫がツイッターで拡散→在庫の山に注文殺到 奇跡を生んだ数々の偶然」
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160104-00000002-withnews-sci&p=2)
「「おじいちゃんのノート」の特許を分析する」(弁理士 栗原潔氏著)(1月7日付け)
(http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20160105-00053132/)
有限会社中村印刷所が冊子の製本方法が特許を取ったが、あまり売れない、これをつくった方の孫娘さんがtwitterで残念とつぶやいたところ、急に注文が増えたということです。
注目すべきは営業マンによる営業ではなく、孫娘のtwitterでの発言から話題が盛り上がって特許製品が売れることがあるということです。
冊子は開くと盛り上がる箇所があり、平面の状態でコピーがとれず、苦労した経験は誰でもありますね。今回の発明である特許第5,743,362号は冊子を180°に開くことのできる方法です。
そういえば以前このブログで紹介した12歳の神谷明日香さんの発明(特許第5,792,881号)もおじいちゃんを助けてあげようとの気持ちでできた発明です。
ケースは違いますが、孫娘が祖父を思う気持ちが特許業界にも生きています。
Nakamura Printing patented a method of binding a booklet that was not selling well. This invention's developer's granddaughter expressed her regret over this on Twitter, which rapidly increased orders.
What I want to stress is that one granddaughter's statement on Twitter not a salesperson's sales activities attracted public attention and promoted sales of the patent product.
An opened booklet is partly elevated and cannot be copied in a flat state, which I think is something that everyone has experienced.
The invention for this Japanese Patent No. 5,743,362 is a binding method that enables the opening of a booklet at 180 degrees.
This reminded me of another story of a twelve-year-old girl's invention (Japanese Patent No. 5,792,881) that was made to support her grandfather, about which I previously informed you in my blog.
These two stories are different cases found in the patent world but are common in caring for people's grandfathers.
奥田百子
東京都生まれ、翻訳家、執筆家、弁理士、株式会社インターブックス顧問
大学卒業の翌年、弁理士登録
2005〜2007年に工業所有権審議会臨時委員(弁理士試験委員)
著書
- もう知らないではすまされない著作権
- ゼロからできるアメリカ特許取得の実務と英語
- 特許翻訳のテクニック
- なるほど図解著作権法のしくみ
- 国際特許出願マニュアル
- なるほど図解商標法のしくみ
- なるほど図解特許法のしくみ
- こんなにおもしろい弁理士の仕事
- だれでも弁理士になれる本
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