第279回シャネルの石鹸を無許可販売した女性書類送検
弁理士、株式会社インターブックス顧問 奥田百子
コロナ禍で仕事が減り、知財侵害が増えているだけでなく、コロナ禍を利用した商標権侵害も起こりました。
「コロナ対策に…無断で石鹸にシャネルのロゴ入れ販売した疑い 女性を書類送検」
(CBCnews)
https://hicbc.com/news/article/?id=00050366
23歳の女性がコロナ対策を謳い文句にして、シャネルのロゴが入った石鹸をつくり、販売していたそうです。
もちろん有名ブランドを無断で石鹸に付するのはよくないことですが、コロナ禍と有名ブランドの信用の両方を利用する点が責められるべきです。
COVID-19 has not only led to a decrease in work and an increase in intellectual property infringement, but also trademark infringements which take advantage of the COVID-19 crisis.
“Charges filed against woman suspected of selling soaps with CHANEL logo without permission...as prevention against COVID-19.”
(CBC News)
https://hicbc.com/news/article/?id=00050366
It appears that a 23-year-old woman was making and selling soap with the CHANEL logo, along with making claims that the soap prevents COVID-19.
Of course, it is not good to put a famous brand’s logo on a soap without permission, however the fact that should be criticized is that they took advantage of both the COVID-19 crisis and the trust people have in a famous brand.
奥田百子
東京都生まれ、翻訳家、執筆家、弁理士、株式会社インターブックス顧問
大学卒業の翌年、弁理士登録
2005〜2007年に工業所有権審議会臨時委員(弁理士試験委員)
著書
- もう知らないではすまされない著作権
- ゼロからできるアメリカ特許取得の実務と英語
- 特許翻訳のテクニック
- なるほど図解著作権法のしくみ
- 国際特許出願マニュアル
- なるほど図解商標法のしくみ
- なるほど図解特許法のしくみ
- こんなにおもしろい弁理士の仕事
- だれでも弁理士になれる本
- 改正・米国特許法のポイント
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