- 2025.02.13
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【品質管理課ブログ】わたしの好きな語学・翻訳関連書籍
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今回の品質管理課ブログでは、わたしがこれまでに読んだ語学・翻訳関連の書籍から、勉強になったものやおもしろかったものなど、きっとこれから何度も読み返すだろうなと思うお気に入りの書籍を3+1冊ご紹介します。なお、文法書、参考書などは除きつつ、エッセイなどを含めた読み物系を扱っていますので、どれも数日以内で読める内容だと思います。
『できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える翻訳のレッスン』 高橋さきの、深井裕美子、井口耕二、高橋聡 著(講談社)
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翻訳の勉強を始めたばかりのころに購入したものです。始めたばかりのころ、勉強を開始してしばらくたったころ、実際の業務に携わってしばらくたったころと、読むたびに新しく得るものがあります。日々締め切りに追われながら業務に取り組むなか、だんだんと自分の手癖で「こなす」方へ向かってしまうところを、著者である4人の先輩方が道しるべとなって正しい方向へ呼び戻してくれます。 |
『英語独習法』今井むつみ 著(岩波書店)
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認知心理学の「スキーマ」という概念をもとに、英語ができるとはどういうことか、本当に効果的な学習方法はなにかを認知心理学の観点から考察し、使える英語を身につけるための方法を解説してくれる書籍です。英語の勉強法に関する書籍は溢れるほどありますがこの書籍はひと味違っていて、英語学習との向き合い方に関する軸を作ってくれました。特に英語コーパスの効果的な使い方を学ぶことができ、業務にも役立っています。 |
『翻訳とは何か 職業としての翻訳』山岡洋一 著(日外アソシエーツ)
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「翻訳者とは、あこがれてなるようなものではない」、「自分の名前で訳書が出れば大感激だという人は、そもそも翻訳には向いていない」と言い切り、翻訳という仕事がどれだけ高度な技術が求められるものか、どれだけ鍛錬が必要なものか(そしていかに物好きのすることか)が論じられています。翻訳者にあこがれてこの業界に入った身としては、背筋をバシーン!と叩いて正されるような思いがします。 |
おまけ:『ある翻訳家の取り憑かれた日常』村井理子 著(大和書房)
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翻訳や介護に奮闘する村井理子さんのエッセイが大好きで、笑ったり泣いたりしつつとても励まされています。中でもこの書籍では、まさに取り憑かれたように訳して訳して訳しまくる様子が書かれ、やはり翻訳とは酔狂な人のする仕事なのだ……と思います。まるで辞書のような分厚さですが、ドライブ感のある書きぶりにどんどん読み進めてしまい、終わりが惜しくなるほどです。愛犬ハリーくんが最高! |
まだまだ紹介しきれていない書籍もたくさんありますし、日々SNSでおもしろそうな書籍を見つけては読みたい本リストに追加しています。ただ、読めていない書籍も部屋のあちこちに積まれているので、今年は家にある書籍を5冊読まないと新しいものは買えないというルールを作りました……
つくづく本というものは偉大なメディアだなと思います。様々な時代や国や立場にいる著者の頭の中をこうして2025年の日本に住むわたしが文字として読めるありがたさや楽しさを胸に、これからも読書に勉強に励んでいきたいです。
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品質管理課メンバー:よつば |
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