- 2023.11.13
- 翻訳外注ノウハウ
【図解】Microsoft Word(ワード)ファイルの文字数・単語数カウント方法
Microsoft Wordに「文字カウント」機能があることをご存知でしょうか。翻訳料金は文字数や単語数の量によって変動する完全従量制のため、翻訳会社で働く人にとって文字数や単語数のカウントは基本中の基本です。また、翻訳会社にかぎらず、出版業界や映像業界で働く人にとっても文字数や単語数は無視することのできない存在です。なぜなら一冊、ページ数、時間など、いずれも決められた範囲に収めるように量を調整する工程が発生するからです。それでは文字カウントはどのようにすればよいのでしょうか。本記事では、誰でもすぐに文字カウントできるように、図解で詳しくご説明します。
Microsoft Word形式の原稿ファイルを開く
まず最初に、文字数をカウントしたいMicrosoft Word形式のファイルを開きます。
文字数をカウントしたいページが複数に渡る場合は、「メニュー > 表示」中央にある「並べて表示」をクリックすると全体像が把握でき、続いてご説明する「文字数をカウントする範囲」を選択しやすくなります。
文字カウントしたい範囲を選択する
文字数をカウントしたい範囲を選択しましょう。
カウントしたい範囲が一部の場合
「マウス > 左クリック > ドラッグ」で範囲選択してください。
カウントしたい範囲が文章すべての場合
一部の場合と同じ方法で結構ですが、ショートカットキー「Ctrl + A」で全範囲を一括で選択することもできます(Windowsの場合)
メニューから「文字カウント」をクリックする
文字数をカウントしたい範囲の選択を終えたら、「メニュー > 校閲」で表示される「文字カウント」をクリックします。ショートカットキーの場合は「Alt + T + W」で簡単に行えます(Windowsの場合)
カウント結果を確認する
文字数をカウントした結果を知らせるポップアップが表示されるので、内容を確認します。
- 日本語、中国語、韓国語の場合は「文字数(スペースを含めない)」右横に表示された数が基準です
- 英語、ドイツ語、フランス語など欧州言語(横文字)の場合は「単語数」の右横に表示された数が基準です(日本語をサンプルとして使用したため、左の結果では「単語数」は正しく表示されていません)。
補足
ここまでですでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、Microsoft Wordはファイル開いた段階で、すでに文字数が画面左下に表示されています。範囲選択していない場合は「全体の文字数」が、範囲選択している場合は「全体と選択した範囲の文字数の両方」が表示されます。親切で便利な設計ですが、後のトラブルを避けるためにも表示された結果だけでなく、ご自身でカウントすることをお勧めします。
注意点
尚、原稿内に含まれる「テキストボックス」や「図」「表」などはドラッグや一括で範囲選択できません。よってそれらの中に含まれるテキストの文字数や単語数もカウントする場合は、個別に行う必要があります。
テキストボックス、図や表の数が少量の場合はひとつひとつ個別にカウントし、あとで合算すればよいですが、大量の場合は「すべてを一旦PDFファイル形式に出力してから文字数や単語数をカウントする」方法をお勧めします。
詳しくは【図解】Adobe PDFファイルの文字数・単語数カウント方法をお読みください。
最後に
翻訳料金は文字数や単語数の量によって変動する完全従量制です。そのため、文字数や単語数を知っておくことでおおよその金額が想定できます。翻訳料金は以下の三つの要素でほぼ決まります。しかし、もっとも大きな要素は「ボリューム」と呼ばれる文字数または、単語数です。
- 翻訳単価
- ボリューム(文字数、単語数)
- その他料金(レイアウト料、プロジェクト管理費、納期短縮割増、など)
「翻訳単価」は日本語→英語、英語→日本語、日本語→中国語、中国語→日本語といった言語ペア(言語の組み合わせ)や、翻訳の元となる原稿の内容によって変動し、また翻訳会社によっても設定金額が異なります。しかし、ボリューム(文字数、単語数)についてはよほどのことがないかぎり認識の齟齬は生じませんので、翻訳の見積もりを依頼する前に知っておくことは金額交渉の面でも有益です。
まとめ
以上、「【図解】Microsoft Word(ワード)ファイルの文字数・単語数カウント方法」いかがでしたでしょうか。
当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界85か国語で行います。
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