- 2024.02.12
- 翻訳外注ノウハウ
【翻訳を外注するとき】翻訳会社に必ず伝えるべきこと
翻訳会社や翻訳者に翻訳を依頼する際、どのような情報を伝えたら良いのでしょうか?翻訳会社や翻訳者に提供する情報の量とコミュニケーションの量は、多ければ多いほど翻訳の品質が向上します。必要な情報は漏らさず正しく伝え、期待以上の品質の翻訳に仕上げるために役立てましょう。伝えるべきことは主に次の五つです。ひとつずつ、みていきましょう。
分野と種類
まずは翻訳して欲しい文書が属する分野と種類を伝えましょう。分野とは翻訳が必要な文書が「何に関するものなのか」という情報です。また、種類とは翻訳が必要な文書が「何なのか」という情報ですが、具体的には次のとおりです。
分野 |
金融、法律、IT、工業、医療(医薬)、その他、など |
種類 |
財務諸表、決算書、契約書、アプリ、マニュアル(取扱説明書)、製品カタログ(パンフレット)、図面、申請書類、WEBサイト、書籍、レター、など |
金融企業間で取り交わす契約書、電機メーカーの決算書、IT企業のプレスリリース、など分野と種類の組み合わせは無限ですので、これらの情報を正しく伝えることで、翻訳する目的に合った見積もりや翻訳を得ることができます。
言語ペア
次に伝えるべきは、言語ペア(何語から何語への翻訳が必要なのか)の情報です。翻訳業界では翻訳前の言語を「ソース言語」、翻訳後の言語を「ターゲット言語」と呼びますが、これらの組み合わせを言語ペアと言います。また、言語ペアに加え、「どこの国の、何人(なにじん=国籍)を対象にしているのか」といった対象国の情報も、翻訳する目的に合った見積もりや翻訳を得ることにつながります。言語ペアや翻訳対象国の例については次のとおりです。
言語ペア |
|
対象国 |
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ボリューム
ボリュームとは、原稿に含まれる文字数や単語数のことです。文字数や単語数以外に枚数、ページ数、冊数などが単位として使われる場合がありますが、いずれの場合も最終的には文字数または、単語数に換算されて翻訳料金や納期が決まります。尚、ボリュームは原稿が日本語、中国、韓国語といった2バイト文字の場合と、英語やその他欧州言語など横文字の場合では基準とする単位が変わりますが具体的には次のとおりです。
翻訳する前の文章が、日本語、中国語、韓国語の場合 |
「文字数」が基準となる |
翻訳する前の文章が、英語その他欧州言語の場合 |
「単語数」が基準となる |
また、文字数や単語数については、MS Wordの「文字カウント機能」を使えば簡単にわかります。MS Word以外のファイル形式(MS Excel、MS PowerPoint、PDFなど)の場合も、テキストをMS Wordにコピー&ペーストすることで同様に文字数や単語数はわかります。
品質
どれくらいの品質を求めているのか、といった翻訳に必要または、期待する翻訳の品質も重要な情報です。最適な品質が不明で伝えることが難しい場合は次のような情報でも構いません。
- 内容をざっと把握するだけでよい
- 内容を細かく、正確に把握する必要がある
- 内部で共有する必要がある
- 外部に出す必要がある
たとえ内部向けであっても、読み手の言語レベルによって必要とされる翻訳品質は異なりますが、これは外部向けでも同様です。翻訳された文書を読むのがネイティブかどうか、英語でも英国の英国人向けか米国の移民向けか、またはアジア向けかなどによって求められる品質は異なるということです。尚、翻訳に必要または、期待する品質を伝えることが難しい場合は、翻訳する理由(翻訳物の使用目的、用途)を伝えても良いでしょう。
納期
どれくらい急いでいるのか、いつまでに必要なのか、といった情報も必ず伝えるようにしましょう。納期の希望がなければ翻訳会社は標準的な納期を提示してきますが、急いでいる場合は見積対応スピードにも影響してくるので、はじめに伝えておくほうが賢明でしょう。納期は翻訳品質に直結するため、余裕ある納期設定が品質の向上につながることは言うまでもありませんが、どうしても急ぎの場合は(割増料金が発生する可能性がありますが)その旨を伝えると、要望に応じた最適な対応(翻訳方法)を提案してもらえるでしょう。
まとめ
以上、「【翻訳を外注するとき】翻訳会社に必ず伝えるべきこと」でしたがいかがでしたでしょうか。
当社は翻訳の目的や、翻訳する文書の特徴、性質などを正しく理解、見極め、相手国の文化的背景を念頭に、ホームぺージや契約書、取扱説明書、プレゼン資料、リリース、ゲーム、アプリその他あらゆるビジネスで必要なドキュメント、テキストの「プロ翻訳者による翻訳」を、英語を中心に世界85か国語で行います。
高い品質が求められる外国語対応や翻訳についてもしお困りでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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