2023.08.23
業務紹介

ITエンジニアだった私が翻訳チェッカーになるまで

インターブックスではさまざまな経歴を持った翻訳作業者が在籍しています。
今日は弊社の多言語事業部翻訳・チェッカー課に所属する、ITエンジニアから翻訳チェッカーに異業種転職した社員に話を聞いてみました。


 
チェッカーとして働き始めるまでを振り返ってみました。少し長い文章ですが、異業種から翻訳者やチェッカーなど翻訳関連業務への転職を考えている方や、翻訳スクールってどうなのかな? と考えている方の参考になれば幸いです。

私が新卒で入社したのはIT系ベンチャー企業で、Webエンジニアとして働いていました。生粋の文系だったので家族や友人からは驚かれましたが、決め手のひとつは、プログラミング言語やツールの仕様を説明したドキュメントが英語しかないことが多いなど、英語力を活かせる業務内容だったことです。中学~大学まで英語を重点的に勉強してきていたので、英語を活かせる仕事がいいなと思っていました。

転機が訪れたのは入社5年目のころです。ある案件で英語を話せる人が必要になり、私に白羽の矢が立ちました。英語を読む機会はあっても話す機会はほとんどなく、英語でネイティブとのコミュニケーションなんてとんでもないと思いつつ、ほかにできる人もいないということでその案件に参画し、英語の勉強を再開しました。

勉強を再開してすぐ、英語ってこんなに楽しかったっけ? と感じました。エンジニアもおもしろいと思ってやっていたはずだったのですが、英語を勉強していると、どこがどうと具体的には言い表せませんが、おもしろいうえに楽しいのです。この気持ちを大事にするべく、英語を使う職業に転職することを決意しました。

問題は英語に関するどんな職に就くかということですが、「英語 職業」などと検索する日々を経てたどり着いたのが、翻訳です。あまり人とたくさんコミュニケーションをとると疲弊してしまうけど、翻訳は自宅にいながら一人で英語と向き合うことができる。もともと文字を読んだり書いたりすることは好きだし、日本語も好きだし、調査力はエンジニア時代に鍛えられたし・・・。調べれば調べるほど自分は翻訳に向いているのでは? と感じました。

次の問題は、どうやったら翻訳者になれるのかということです。調べるうちに、出版・映像・実務と大きく3分野に分かれることや、トライアルを受けてフリーランスとして働く方が多いこと、翻訳を学ぶための講座やスクールがあることなどを知りました。そのうえで、翻訳者になるための第一歩として選んだのは、フルタイムで1年間、翻訳スクールに通うことでした。
受講料は決して安くありませんし、必ずしもスクールに通う必要はないと思いますが、私個人としては行ってよかったと思っています。独学で勉強できるほど意志の強いタイプではないですし、なによりプロの翻訳者からフィードバックをもらいながら、1年間英語漬けの生活を送ることができました。

現在、私は翻訳者になるための第二歩目として、インターブックスで翻訳チェッカーをしています。チェッカーという職業が翻訳者になるための単なるステップとしてとらえられることもありますが、いざなってみるととても奥が深い業務だと感じています。チェッカーとして成長し、よい翻訳を見極める目、ミスに気付く目を育てるべく、業務に取り組んでいます。

▼書いた人
翻訳チェッカー課 O
2023年入社。ITエンジニアから翻訳チェッカーに異業種転職。

 


 
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