2023.03.06
翻訳ハック

弊社チェッカーに聞く~特許明細書翻訳におけるチェックのポイント

インターブックスでは金融・法務からエンターテインメントまで、幅広い分野の翻訳案件を承っております。
今日はその中から「特許明細書」の翻訳について、弊社の翻訳チェッカーに翻訳チェック作業の際に気を付けていることについて聞いてみました。



 
特許出願をする際に必要な書類に特許明細書がありますが、特許明細書の翻訳は常に需要のある翻訳分野の一つです。今回は、特許明細書の翻訳チェックをする際に気を付けていることをいくつかご紹介します。
 
まず、翻訳の確認は図面を参照しながら行うことが必要です。特許明細書では、例えば「AはBの先端側凹面の回転軸方向後方側に位置する」というような位置関係の説明が出てきます。このような内容の場合、図面も見て実際の位置関係を確認しながら、チェックを進めていきます。そうしないと、字面だけ見ると一見間違っていないような訳文でも、原文が伝えようとしている内容を正確に表せていないことがあります。
 
次に、特許明細書では、部材を説明するのに、「システム10」や「第1モジュール130a」といったように、参照符号(部材の番号など)が付いている名詞があり、数字や記号が多く出てきますので、これらの符号の記載に間違いがないかをチェックすることにも気を使います。人間の目だけで完璧にチェックするのはなかなか難しいですが、現在は便利なチェックツールが色々ありますので、機械的にチェック可能なものにはツールも活用しています。
 
以上は普段気を付けていることのほんの一部ですが、特許明細書は技術文書であり、法律文書でもあると言われていますので、原文の内容を過不足なく、正確・明確・簡潔に伝えられる訳文を作成できるよう心掛けています。

 
 
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書いた人 翻訳チェッカー課 T
  特許翻訳のプロジェクトマネージャーからチェッカー専門職に転課。翻訳・チェッカー応募者のトライアル採点も担当。