- 2023.03.16
- 翻訳ハック
弊社チェッカーに聞く~IT分野翻訳におけるチェックのポイント
インターブックスでは金融・法務からエンターテインメントまで、幅広い分野の翻訳案件を承っております。
今日はその中から「IT分野」の翻訳について、弊社の翻訳チェッカーに翻訳チェック作業の際に気を付けていることについて聞いてみました。
IT分野の翻訳にも様々な種類がありますが、今回はマニュアル翻訳・チェックのご紹介をします。マニュアル翻訳で重要なのは、凝った表現よりも、シンプルで分かりやすい文で、原文の内容を正しく伝えるということです。
読みやすく理解しやすいマニュアルにするためには、内容の正確性に加え、以下のような点にも注意が必要です。
・用語の統一:
用語集に従う。用語集がない場合は、統一した訳語になっていることを確認。(同じものを色々な名称で記載すると、読み手の混乱を招く原因となる。)
・UIの確認:
既存UIを使用する場合は、提供された用語集やスクリーンショットなどと照らし合わせて確認。新規に訳す場合は、統一した訳になっていることを確認。
・不訳語の確認:
例えば英日翻訳の場合、英語のまま使用する必要のあるプログラムソースコード、変数、引数、製品名などが、原文のまま正しく記載されていることを確認。
・スタイルガイドの順守:
大文字・小文字の用法、数字と単位の間のスペース有無などのスタイルガイドに従う。スタイルガイドがない場合も、基本的なスタイルを統一することで読みやすいマニュアルになる。
・数字の一致:
パーツ番号や計測データなどの、原文・訳文間での一致を確認。
上記のようなチェックは、CATツール、チェックツール、正規表現、マクロなどを活用すると、効率的に行うことができます。
IT技術はどんどん進化していますが、翻訳やチェックのためのツールも進化しています。インターネットで検索すると様々なツールや手法が紹介されていますので、IT翻訳・チェックに興味があるかたは、ぜひこのようなツールの情報も調べ、活用してみてください!
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書いた人 | 翻訳チェッカー課 M |
翻訳者になるために外資系IT企業に就職。業務を通じて分野や用語への理解を深め翻訳者に。 |
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